埋設用管路、
手が届かない架空管路の
伸縮可とう継手の変位状況を、
遠隔地から確認出来る装置

2011年3月の東日本大震災では、多くの管路に大きな変位が発生し、許容変位量を超えた継手が数多くありました。そこで、今後の地震に備え「掘削せずに埋設された継手の変位状況を確認したい」というご相談を宮城県企業局様から頂き、VICセンサーⅡが開発されました。
埋設管路や架空管路などの現地調査が困難な継手にセンサーを取付け、計測された変位状況を踏まえて、迅速な補修や今後の補修計画に役立ちます。

  • 国土交通省 NETIS登録 KK-170004-A
  • 第1回インフラメンテナンス大賞 優秀賞 受賞
  • 水道技術研究センター 新技術事例集「Aqua-LIST」掲載 技例23-004

製品の特長

継手に設置されたセンサーが継手の変位に追従し、変位状況を計測します。センサーと接続したデータロガーに計測寸法が記録されます。現地でデータロガーに専用の計測ユニットを接続し、データを確認する、或いはお客様の端末からクラウドにアクセスし、データを確認できます。

使用用途

  • 幹線道路直下等の掘削が困難な管路

  • 軟弱地盤で継手の変位の予測が困難な管路

  • 架空部のような現場調査が困難な管路

こんなお悩みを解決します

  • お悩み

    地震が起きた後の継手の変位状況が心配

    解決

    現場調査を行わなくても遠隔地から変位状況を確認できます

  • お悩み

    継手の変位状況が不明のため、補強のタイミングがわからない

    解決

    計測した変位量と許容変位量を踏まえ、最適な補強のタイミングを計画できる

  • お悩み

    埋設管路用継手の調査のために、頻繁に掘削するのは難しい

    解決

    掘削せずに、変位量を確認できる

VicSensor®Ⅱは、現場に行かなくても
遠隔地から継手の変位状況を確認できる製品です

見える化の仕組み

  1. 継手部に取り付けたセンサーが変位を検知
  2. 地上部でロガーが一定間隔で自動計測
  3. Iot機器で計測データをクラウドに転送
  4. お客様の端末からいつでもデータのご確認が可能
導入実績 2016年(開発年)~2022年 数十件
主な納入場所 水道施設・農業用水施設・空港施設等

選ばれる理由

  1. 01.掘削にかかる費用・時間が不要に

    掘削が必要な箇所でも、継手部にセンサーを取り付けて地上部で測定することで、掘削しなくても変位状況を把握できます。

  2. 02.メンテナンス時期の計画が立てやすい

    現在の変位状況が把握できるため、今後の推移を踏まえて、交換、補強等の計画を立てられます。

  3. 03.クラウド化でいつでもデータ確認が可能

    Iot機器が計測データをクラウドに転送。
    パソコンやタブレットなどのお手元の端末から、24時間いつでもデータを確認することができます。

課題解決事例

  • 設置前

    軟弱地盤のため、すぐに許容変位量を超える場合も

    設置後

    常時可とう継手の変位状況の確認を可能に

    さらに詳しく

    軟弱地盤・埋設管路用継手の変位量を見える化

    水道事業体

    設置対象 浄水場内埋設管路/可とう継手 口径600A
    設置理由 軟弱地盤のため、可とう継手が許容変位量を超えた時、迅速に補強計画を立てたいため
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軟弱地盤・埋設管路用継手の変位量を見える化

水道事業体

設置対象 浄水場内埋設管路/可とう継手 口径600A
設置理由 軟弱地盤のため、可とう継手が許容変位量を超えた時、迅速に補強計画を立てたいため

導入までの流れ

  1. 01

    1日

    調査

    既設継手の寸法・変位量調査、周辺構造物の調査

  2. 02

    10~20日

    製品設計

    既設継手の形状に合わせて設計

  3. 03

    80~100日

    製品製作

    センサー、センサー取付用のバンドを手配、製作

  4. 04

    7日

    製品取付

    継手の現状変位量を踏まえて設置

よくあるご質問

  • q耐久性はどのくらい?

    a

    継手本体と同等の耐用年数があります。
40年程の実績があるダムの水位計測と同様のセンサーを使用しています。

  • q既設の継手に設置できる?

    a

    当社の継手には設置可能です。センサーが付属されたバンドを継手に取付け設置します。他社の継手には、リペアスリーブを継手に設置後、その上にセンサーを設置します。

  • q埋設管路にも設置できる?

    a

    設置可能です。センサーに防護カバーを取付け、埋設環境にも耐えられる構造になっております。

  • q電気はどこから供給する?

    a

    クラウドの場合、商用100v電源を使用します。クラウドではない場合は、単三電池で運用します。